中学受験業界でも随一のクオリティを誇るサピックスの国語のテキスト。
サピックスの国語教材の読解素材は、受験戦略上選ばれただけでなく先生方が生徒の皆さんに読んでほしいという思いから選ばれた素材だと、サピックスの現役の国語の複数の先生からお聞きしたことがあります。
ただし、国語のテキストで苦労されているお子さんが多いのも事実。
というのもBテキストは、問題文が長すぎて、平均レベルとそれ以下の国語力のお子さんにとっては「結局、この文章、何が言いたかったんだろう」という結果になりがちです。しかも家に持ち帰っても自分では復習できませんし、家庭教師がついても丸々復習するには2時間近くかかってしまいます。
サピックスの国語のテキストにはAテキストというのもあり、収録されている問題も文章が短くて手頃なのですが、記述問題があまり入ってないという問題があります。
つまり、「帯に短したすきに長し」なのです。
ではどうすれば良いか?世田谷区に、サピックスが代々木ゼミナールび買収される前に国語教材の作成を主管されていた方がやっている国語塾があるのですが、その先生曰く「国語はまず、シンプルな文章とシンプルな設問の問題をやらせるべき」とおっしゃっていました。
その意味では、国語の成績がうーんと低いお子さんは、
ロジカル国語(くもん出版)という問題集がお勧めです。
誰が、いつ、なにをしたのか?という基本的な設問に始まり、徐々に深い理解を問う設問が配置されています。毎日取り組んでも良い問題のボリュームです。
次に、ロジカル国語では物足りない、そのレベルなら全問正解するというお子さんは、
・出る順シリーズ読解問題86(旺文社)
・読解の応用/完成(全2冊・啓明館)
に取り組みましょう。
出る順の方は、中堅レベルの過去問を見開き2ページに改題したもので、最初に文章の基本的な内容が理解できているかを問う穴埋めチェック問題が付いているのが秀逸です。
・啓明館の方は、まさにサピックスのBテキストをクオリティを落とさずにコンパクトにまとめたような問題が並び、大変力が付きます。
実際に、TaFuMoでこのやり方で取り組んでくれたお子さんは、
・TaFuMo入塾後4ヶ月で四谷大塚合格判定模試の偏差値が38から52に(男子生徒・北嶺、海陽学園に合格、2024年度)
・TaFuMO入塾後3ヶ月で四谷大塚合格判定模試の偏差値が38から54に(男子生徒・栄東難関大コース、開智特待、2024年度に合格)
・サピックスの6年のマンスリーテストがずっと75点(150点満点)で偏差値が50弱だったのが、指導後3ヶ月で11月のマンスリーテストが110点・偏差値60に(サピックスの女子生徒。在塾中)。
と短期間で結果を出しています。
もちろん、定評のあるプロ家庭教師や個別指導塾のサポートが必要ですが、サピックスの国語で伸び悩んでいるお子さんはぜひ、上記のやり方を試していただけたらと思います。