勉強法コラム

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  • 【中学受験】プロ家庭教師から見た「うまく行く家庭」と「そうでない家庭」

    これまで中学受験を目指されるご家庭を数百件担当してきましたが、プロ家庭教師から見た「うまく行く家庭」と「そうでない家庭」というのがあります。まず、「うまく行かない家庭」の方から紹介してみます。

    ・うまく行かない家庭その1「家庭教師を利用する目的が明らかでない」

    子どもの勉強がうまく行ってるけど「家庭教師がもう一押ししてほしい」「わからないところだけ教えてほしい」のか、それとも勉強の計画から立ててもらって宿題まで見てほしいのか、が明らかでない家庭は多いです。後者の依頼内容だと1週間あたりでそれなりの指導回数と指導時間をいただかないと結果が出ないのですが、週に1回90分程度頼んでおいて家族旅行や学校行事、塾の特別講習などで家庭教師のお休みはしょっちゅう、それでいてお休みされた分の振替指導はなし。にもかかわらず「なかなか結果が出ないわあ、(家庭教師を)クビにしましょby母親」という家庭は結構あります。

    ・うまく行かない家庭その2「ご近所さんの合格体験、親の合格体験、お兄さんやお姉さんの合格体験をそのまま妹や弟に当てはめたがる」

    ご近所さんの合格体験、両親の合格体験、お兄さんやお姉さんが渋渋(渋谷教育学園)や御三家などの人気校に受かったから、志望校や勉強法を妹や弟に当てはめようとするケース。また、お兄さんやお姉さんの受験がそんなにうまく行かなかったのに、同じやり方をその妹や弟に当てはめようとするケースが後を断ちません。要するに、受験生そのものを親が見ていなくて、受験生本人が不在の受験準備が行われているパターンです。

    そもそも、受験生本人が行くべき学校が、その兄や姉の学校とは限りません。中には「職場の同僚が勧めているから」という理由で同僚の娘さん(や息子さん)と同じ学校を子どもに受けさせようとする親もいます。

    このやり方で首尾良く合格したものの「親に無理やり勉強させられた」というのがトラウマになって不登校になり、退学したケースもあります。また、塾で優秀な成績を修めたのに受験前日になって「受験はしません。これがあなたたちへの復讐」と親に宣言した女の子もいました。

    ・うまく行かない家庭その3「親と同じ学校に行かせたがるケース」「親の敵討ちで受験させるケース」

    「私が慶応卒だから製薬メーカーでこんな良い生活ができている」という理由で子どもにも同じ学校を受けさせるパターン。この「慶応卒だから○○に就職できた」という保護者の方の言い回しには「三菱地所」「外資系金融」「経営者」など、他の大卒の保護者の方に比べて種類がはるかに豊富です。ちなみに「私は高卒で一代を築き上げたが、周囲の社長さんは本当に慶応卒が多い。だから息子には慶応に行ってほしい」という叩き上げの会社社長のお父さんもいました。ちなみにこの家庭では息子さんは「そんなふうに命令してくる父親が嫌いなんだよ」と言って慶応中等部の受験を拒否。巣鴨を受けて見事合格。そちらに進学しました。個人的には「小学校のうちにこういう勉強をしておけば、どの学校に進学しても道を切り開けるんだよ」とお子さんに教える方が、子どもの将来にとってはるかに生産的な気がします。

    ・うまく行かない家庭その4「親が直接子どもに教えてしまう」

    中学受験の経験をされた保護者の方にとっても今の中学受験の出題内容は恐ろしく難しくなっています。それは御三家や、駒東、武蔵などに受かったことのある、「腕に覚えのあるお父様やお母様」にとっておも解説が難しい問題が増えています。

    ましてや中学受験経験のない保護者にとっては尚更です。

    保護者が教えることの弊害は、「解説に一貫性がないため、子どもが問題を解く上での体系的な思考を獲得できない」ことにあります。

    下手にお金をケチるのであれば他人に任せた方がラクです。それで結果が出なければクビにすればいいだけの話です。

    また、保護者が最近の塾事情や参考書事情に疎いというのもあります。かつての名著とされた参考書が絶版になっていたり、かつての名門塾がイマイチなレベルになっていたり、またその逆もあります。

    ・うまく行かない家庭その5「特定の講師や特定の教育サービスを盲信してしまう」

    「コベツバ(サピックスの教材のオンライン解説サービス)を利用すれば大丈夫」「早稲アカの○○先生を信じておけば大丈夫」「J-Prepに通わせておけば大丈夫」などなど、「何かを盲信する」保護者の方が後を断ちません。それでうまくいけば良いのですが、うまく行かなくてもズルズルと利用と盲信を続けてしまい、宗教のようなレベルに達してしまっている保護者の方もいます。お子さんとそのサービスとの相性もありますし、お子さんがそのサービスを利用できるレベルに達してないこともあります。お子さんを良く眺めながら最善の策を見つけなくてはなりません。

    ・うまく行かない家庭その6「子どもが疾患を抱えているのにスルーしてしまっている」

    子どもが多動性注意欠陥や発達障害の場合、その程度が思いと何らかの措置を取り、療育しながら勉強を進める必要があります。またLD(Learinig disorder=学習障害)の場合も同様です。ある程度の自己コントロール力を身につけさせながら子どもの勉強を

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