【中学受験・勉強法ネタ】保護者の「根本から」病に御用心

中学受験指導をやっていると、希望の学校の偏差値と今のお子さんの成績との乖離がすごくあるのに「息子の勉強を根本から改善したい」と希望される保護者の方がいます。

もちろん、漢字の書き方や計算力に関して根本から直すのは大事なのですが、時期によります。6年になってその「根本塾」にたくさん通話せる親御さんがいるのですが、サピックスや早稲アカなどの塾との両立が上手くいかなくなってしまっていました。

受験がすでに近づいている場合は、漢字や計算力、国語の記述力の養成に関しては、受験に即した勉強とのバランスを考えながら、前のめりになり過ぎないようにフォローすることが大切です。

逆に、4、5年次で字の書き方やノートの取り方といった基本的なところをすっ飛ばして、難しい勉強だけにガンガン邁進させる親も考えものです。よく見ていると、お子さん本人が自分で紙に書いてまとめるべき部分をすべて母親が代わりにやって、勉強部屋の壁にベタベタと貼っていたりします。それでは母親の自己満足になってしまってお子さんの頭には入りません。

何事も時期とバランスということでしょうか。