【中学受験・受験界ネタ】6年生を土日で塾に拘束する意味

大手の塾では、夏休みを過ぎると土曜も日曜も塾に拘束されます。

果たして学習成果は上がるのか?

なかなか難しいところです。というのも、平日にただでさえたくさん塾に拘束されているのにさらに拘束されるとなると、「志望校の過去問はいつやるの?」「平常授業の復習時間は確保できるの?」という話になります。

実は、昔は大手も、受験生を土日の両方で拘束していたわけではありませんでした。

ところが、ある大手塾が、無料講座を連発して別の塾のお子さんを自分の塾に来させるようにしたのです。

そうなると、どの大手も囲い込み合戦が始まります。

大手の塾の4年生の内容がやたら高度なのもそのせいです。「入試問題が高度化しているため、早いうちから先取りをする必要がある」という名目で、5、6年生で教えるような内容を4年生でも一部扱うようになったのです。ところが四年生の段階でお子さんのみんながみんな十分に学習能力の発達を遂げているわけではありません。そんな中で高度なことを詰め込もうとしても百害あって一理なしのようになってしまいます。

塾というのは、あくまで手段であって目的ではないはずです。たかが受験ですが、されど受験。それをよく認識した上で利用しないと、家族全員疲弊しますし、家族の関係も悪くなってしまいます。そして何より、お子さんにとって非常に大切な成長期を無駄に過ごさせることにもなります。