慶応卒の方が、特に大企業で活躍し、ややもすれば東大卒の方より出世し活躍されている光景を見れば、「息子を慶応中等部に行かせたい!」と保護者の方が思うのは当然です。
それでは、慶応中等部を目指すためのポイントを解説しましょう。
ところで、各科目の対策の話をする際に、慶応中等部「特有」のポイントを示しておきます、まず、
・「こういうお子さんに来てほしい」という哲学が慶応中等部にはあります。具体的に言えば「教養が豊かなお子さん」です。昔の食膳の配列位置や、俳句などの古典を鑑賞する登場人物達が出てくる物語が出題されたり、日常生活での工夫(臭くなった雑巾をどうするか?)などなど、他の学校には無い出題があります。しっかり読書して教養を増やし、普段からお買い物を手伝ったり、学校で理科の実験や夏休みの課題研究に取り組んだり、「付け焼き刃の勉強だけをした子には来て欲しくない」というメッセージが感じ取れます。
・福澤諭吉に絡んだ問題が出ます。
慶應義塾の創立者である福澤諭吉に絡んだ問題は出ます。福澤翁に関する本は一冊くらい読んでおきましょう。
では、各科目の話に移ります。
【国語】
普通の小説(物語文)はこれまであまり出ませんでしたが、近年出題されるようになっています。これに関しては普通に勉強すれば良いのですが、先述の通り、「俳句や短歌、文学作品などを巡って登場人物達が批評し合う」といった教養を問う要素も含む作品が出題されます。
「どうせ、短歌や俳句、詩などは滅多に出ないから」という姿勢の受験生はかなり不利です。日頃から読書に親しみに、百人一首や歳時記、小学生向けの論語、故事成語辞典など広く親しんでおきましょう。
TaFuMoの生徒さんで、これまで慶応中等部に受かったお子さんも漏れなくかなりの読書家でした。なお、お勧めの参考書を紹介しておきます。
・出る順読解86(旺文社)
・読解の基礎(啓明館)
・読解の応用(啓明館)
・ちびまる子の春夏秋冬教室(集英社)
・茨木のり子「詩のこころを読む」(岩波ジュニア新書)
・ドラえもん「初めての論語」(小学館)
・「謎解きストーリードリル・百人一首」(影山英男)
・まんがで名作 日本の文学 入門編 (角川まんが学習シリーズ)
・今とき国語教室(朝日新聞)
【算数】
オーソドックスな解きやすい問題ばかり出ますが、要注意点があります。
・解答が分数であることも多く、かなりの計算力が求められる。
・速さの問題に特色がある。
・図形の回転体の体積を出す問題はよく出る。
です。
まずは、まとまった年数の過去問に触れ、慶応中等部の出題レベルと傾向にあった問題集をしっかりマスターしましょう。それでは以下の本を紹介しておきます。
・出る順シリーズ計算問題(旺文社)
・慶応中等部の算数(グノーブル著・富士出版)
・四科のまとめ算数(四谷大塚)
・プラスワン問題集(東京出版)
・ステップアップ問題集(東京出版)
算数に関しては上の5冊で十分といっても過言ではありません。ちなみに模試は首都圏模試や四谷大塚合格判定模試など、サピックスオープン以外の模試も受けておくことをお勧めします。慶応中等部の入試では、難しい問題をいかに解けるかというよりもスピードと正確性が問われるからです。
【理科】
難しい問題は出ませんが、植物や生物、人体、天体、日常生活の科学など、幅広い知識が問われます。普段から、子ども新聞の理科関係の記事の切り抜くをスクラップしておくなど、「塾での勉強にとどまらない」抜かりない準備をしておきましょう。以下の参考書をお勧めしておきます。
・漫画 科学偉人伝(くもん・ムロタニツネゾウ)
・中学受験のための生物図鑑(Z会)
・中学受験のための生物図鑑(Z会)
・コアプラス理科(サピックス・代々木ライブラリー)
・ジャンプアップ理科1200(かんき出版)
・教養のための理科(受験編・啓明館)
・完全理解 理科(文英堂)
・メモリーチェック理科(日能研)
・理科便覧(浜島書店)
【社会】
奇をてらった問題は出ませんが、政治系・国際系の知識はたくさん問われます。
・日本の政治における過去の国会解散と選挙
・歴代の首相
・これまでの国際紛争
といったことに関する知識も問われます。幅広い知識を備えておきましょう。
以下の本をお勧めしておきます。
・日本史まとめノート(増進堂・受験研究社)
・白地図まとめノート(増進堂・受験研究社)
・出る順 歴史年代(旺文社)
・啓明館が紡ぐ日本の地理
・啓明館が紡ぐ現代社会
・これだけ!地理(森上教育研究所)
・これだけ!歴史(森上教育研究所)
・これだけ!公民(森上教育研究所)
・詳説 日本史(山川出版社)
・日本史通覧(帝国書院)
・日本のすがた(矢野恒太郎記念会)
さらに余裕があれば、以下の本。
・るるぶ都道府県MAP(JTBパブリッシング)
・記述PRO社会(数研出版)
・紛争なら八田まで(田素 弘 著・モーニングコミックス)
・アイム総理 歴代101代64人の内閣総理大臣がおもしろいほどよくわかる本
(KADOKAWA)
・漫画 世界史 偉人伝(ムロタニ ツネゾウ)
・漫画 日本の歴史(小学館)
ふだんから、「読売こども新聞」や「今とき国語教室」(朝日新聞)などにも親しみ、塾の勉強だけでなく教養の涵養にも努めましょう。
