最近「サピックス神話」が崩れつつあるわけ

サピックスといえば、「塾歴」「泣く子も黙るサピックス」などなど、いろんな言われ方をしてますが、塾界の最高峰であることは間違いありません。

たっぷりと労力と費用をかけて作ったオリジナル教材は感嘆の一言です。

しかし、サピックスに通わせているからといって必ずしも良い学校に受かるわけではなくなってきました。

なぜか?

原因としては、塾に関係ない原因と、塾側の原因の二つが挙げられます。

まず、塾に関係ない原因としては「出題問題の高度化・複雑化」です。

例えば、昔、武蔵や灘、麻布で出題された算数の問題が、塾の指導技術の向上でいろんなお子さんが解けるようになり、中堅の私立の算数の入試問題の大問1の小問で出題されていたりします。

また、文科省の方針によって大学入試問題が総合的な思考力を試す出題に変容を遂げつつあり、その影響を公立の中高一貫が受け、さらにその影響を私立の中高一貫が影響を受けます。例えば、開成の数年前の国語の問題で「ある会社の社内会議での社長の発言」について論述する問題が出たのはその影響かもしれません。近年大きく東大合格実績を伸ばしている渋渋も、公立の中高一貫の入試問題にかなり親和性を感じる出題内容です。

次に、塾側の原因として推測されるのが、高宮家による買収です。

サピックスはTAPという塾から何人かが脱藩して立ち上げた塾です。その後恐ろしいスピードで塾業界の盟主に突き進んでいくわけですが、代々木ゼミナールに買収されるまでは、創業者らが直接教壇に立ち、学生講師か正社員講師かに関係なく実力本位の登用と待遇でした。講師にも、気になる生徒は呼び出して授業前に質問対応するなど、熱気があったような気がします。

ところが、最近のサピックスは、生徒の志望校の過去問のフォローのタイミングも遅く、6年になった時点で「手遅れ(一体どの学校を受けられるのかという、、)」になっているお子さんがかなり増えている感じです。

その間隙を突いて挽回してきたのが、早稲田アカデミー 。教材は四谷大塚の教材とワセアカ講師のレジュメのミックスなので、オリジナル性はサピックスに劣りますが、指導内容に関して先生方の裁量が大きく、志望校に関する大量の過去問を一か所の校舎で演習するN N講座などが評価され、「サピックスとN Nの併用」を選択されるご家庭がとても増えてきました。また、サピックスからグノーブルへの有力な講師の大量移籍もありました。

「2年生のときからサピックスに通わせてたんですけど・・」と顔を曇らせる保護者は、まだまだ続出しそうです。