都内にいくつも教室を持つブランド英語塾があります。ご家庭によってはタクシーで通わせたりする熱の入れよう。
ところが、途中で挫折するお子さんはすごく多いです。中には「きょうだい3人を通わせたが、3人ともうまく行かなかった」というご家庭も。
そして最後まで使わなかった膨大な量の教材が、勉強部屋の片隅の大きな書棚まるまる1つ分残っていたりします。
なぜこんなことになるのでしょうか?
これにはいくつか理由がありますが、「英語が話せるようになりたいのか」「受験や定期考査での英語の点数を伸ばしたいか」の親のニーズと塾側でできることのミスマッチがあるように思います。
というのも、学校で習う受験を前提とした英語の授業で求められる英文法の理解と、英会話ができるようになるための英文法は、大きく異なるからです。前者では精緻な英文法の構造の理解とその読解への応用が求められますが、後者では直感を重視したダイナミックな英文法の理解を前提とした実践が求められるからです。
そして、テキストの量とそれに沿ったカリキュラムを見ると「人間の短期的な記憶量には限界があること」を無視した「反復の仕組みが薄い」教育システムになっている気がします。
「英語は覚えるのではなく考える学問なのだ」だと言う人がいたら、それは片手落ちでしょう。英語はあくまで言語です。一定の量のボキャブラリーとその活用例を身につけなくては使い物になりません。
親御さんとしては「あんな有名な塾についていけないなんて、うちの子、アホかしら?」などと不安にならず、どういうカリキュラムがお子さんにとって最適なのかをしっかり考えたいものです。
