サピックスという「塾歴」とも言われるブランド塾がありますが、サピックスを敬遠していたりサピックスを退室した生徒さんの保護者さんが、勘違いしているのが、
「サピックスは難しいことをやりすぎ」
という部分です。
そんなことはありません。
サピックスは塾業界、特に大手の中でも最も「基本を重視している塾」とも言えます。
その証左が「基本的な知識の反復トレーニングをこれでもか、というくらいに用意している点」です。
その現れの具体例が、
・基礎トレ
・コアプラス小テスト
の2つです。
確かに、この2つだけをゴリゴリやったところで、サピのテストで高得点を取れるわけではありません。その一方で、この2つを軽視していると、サピックスはおろか、どの塾でもどんな簡単な模試でもまともな点が取れないことになります。
村上春樹の代表作「ねじまき鳥クロニクル」という小説に、いろんな問題の主人公に対して主人公の叔父がこう語りかけるシーンがあります(セリフな記憶に基づくので正確ではありません)。
「いいかい、物事にA,B,C〜Zという順序があったとしたら、ABCという部分をとにかく愚直にやるんだよ。俺がこれまで失敗しなかったのはそういうことだ。これが他人にはわからない。なぜだか知らないが」
中学受験は、大手塾がいろいろな研究と工夫を長年にわたって凝らして、難関校に出るような問題が誰でも解けるようになりました。
その一方で、競争激化のあおりで、難関校にしか出てなかった問題が標準的なレベルの学校にも普通に出題されるようになってしまいました。
まさにイタチごっこ。
その中でお子さんは、限られた期間でかなりのスピードで思考力と知識の向上を求められるわけですから、受験で失敗することもあります。
その際に「失敗の中で何が得られたか」を考える必要があります。
そこで重要になってくるのが、中学受験を終えた後のそれなりに長い勉強生活に一生影響してくるのが「基礎を大切にした勉強をしたか、学んだことを反復するクセがついたかどうか」なのです。
