【中学受験の勉強法】サピでダメな子は早稲アカに移れば解決する?

あくまでtaFuMoへの相談のあったデータの範囲ですが、サピックスのお子さんで、「6年になってもAクラスなんです」という相談がここ数年、飛躍的に増えています。

お子さんが使っている教材を見せてもらうと、お子さんが宿題のメモを書いていなかったり、書いてあっても塾側がしっかりチェックした後がなかったりします。

成績云々の前に「何をやるか」をはっきりさせてから実行に移らないと話になりません。さらに、そのクラスで出された宿題だけこなしてもなかなか上のクラスに上がれないのがサピックスの層の厚さ、内部競争がシビアな点です。

逆に、「早稲アカは頻繁に連絡をくれるし、面倒見が良い」という声を保護者の皆さんからよく聞くようになりました。企業努力の賜物でしょう。

では、サピでダメだったら早稲アカに移れば解決するか?

これに関しては、複数の点を考慮に入れてから決断すべきだと思います。

まず、サピックスは、教材のクオリティが高く反復性もあり、早稲アカより拘束時間が短いため、家庭教師や個別指導が介入・援助しやすいというのがあります。

そして、早稲アカの方は、四谷大塚の教材に準拠した上で、先生方に指導内容に関して大きな裁量を与えることで四谷大塚方式の欠点を補っているため、どの先生に当たるかで学習満足度が違ってくる傾向があります。また、拘束時間が長いため、外部のフォローによる劇的な改善も難しいところです。また、「せっかく良い先生に当たったのに違う校舎に行ってしまった」という声も聞きます。また、受験のいわば要となる国語の教材に関しても、四谷大塚の予習シリーズがかなり耐用年数的に厳しいクオリティになっている気がします。

どの塾に移っても一定の対策が打てる志望校、例えば、慶応系列や立教系列、学習院、法政などの標準的な問題(いわゆるAタイプ問題)を出題する学校であれば早稲アカでもOBでも日能研でも啓明館でも四谷大塚でも中萬でも市進でも良いと思います。

他方で、御三家や準御三家、そしてこれらに準ずるレベルで思考系・資料分析系のBタイプ問題もたくさん出す学校であれば、

・塾で使っている教材のクオリティ
・先生方の学歴や問題を解く力、生徒に説明する力(実は塾によってかなり差があります)
・家庭教師や個別指導を利用できる時間的な余裕のあるカリキュラムか
・通わせたい教室での合格実績
・他塾生でも併用できる「早稲アカのNN」に受かるメドがあるのか

といった要素を考慮した上で、オプションB(次の手段)に移れば良いと思います。

お子さんをサピックスから早稲アカに移籍させて桜蔭に合格させた保護者が執筆された本としては、荘司雅彦「中学受験バイブル」という本が参考になります。

なお、グノーブルという塾は、創業者がサピックスと同じなため、教材やカリキュラムの体系もサピックスと似ていて、サピックスで活躍されていた講師のうち特に優秀な方がたくさん移籍されて教えているという特徴があります。そしてサピックスと同様、比較的拘束時間も短いため、優秀な女の子に人気のようです。

また、現在これが可能かどうかはわかりませんが、あまりやる気のない教室長の教室(サピックス)に通っていた女の子が、別のサピックスの教室に移籍して桜蔭はダメだったものの豊島岡女子に合格、という例がありました。

なお、「筑駒に4名合格!」「開成に3名合格!」といった実績だけ謳う、中堅の塾チェーンがありますが、お勧めしません。その影には死屍累々、多数の失敗例が隠れているからです。

お子さんの今後に関して賢明な判断と選択をするには、「お隣の〇〇ちゃん、女子学に受かったんだって」的な話だけでなく、失敗したケースに関する複数の情報収集もぜひ、行うべきだと思います。