今年のTaFuMo生の受験では、サピックスのAクラスから青学(青山学院中等部)を突破したお子さんがいました。
具体的にどんなことをやったのか、簡単に振り返ってみます。
まず、手をつけたのが、
①これまでのデイリーチェックテストの直し
②四科のまとめの巻末テストの演習&解説
です。
デイリーチェックテストというのは、サピックスの授業がしっかりわかっているかどうかを確認するための、毎回実施されるテストです。このテストの中にはサピックスの目玉テキストとも言える「基礎トレ」も出題範囲に入っており、このテストの復習するのはまさに一石二鳥なのです。
そして「四科のまとめ算数」。
算数が苦手なお子さんや今一つ点が伸びないお子さんのためのすごく即効性のあるテキストですが、最近の改訂で巻末に全16回(基礎8回・応用8回)の総まとめテストが付きました。
この2つをやるのが、即効性のあるやり方です。
ちなみに、「「四科のまとめ算数」でもまだ手に余る=厳しい、よ」というお子さんであれば「ベストチェック算数」の巻頭の分野別弱点診断テストに取り組ませるべきです。
「デイリーチェックテスト」と「四科のまとめ算数」の直しが終わったら次は、過去問の分析とプラスワン問題集を使った類題潰しです。
過去問はどの大手塾でも、サポートするのがかなり受験が近づいてからになりがちです。また、サピックスでは志望校の問題に触れる前に、「電話帳」と呼ばれる他の複数の学校の過去問が収録された問題集を使って、お子さんの志望校以外の過去問を解かせる傾向があるようです。
R君の場合は、夏休みに入った時点で、青学の過去問に触れてもらいました。この時点ではどんなに解けなくても良いのです。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」で、まず志望校の問題の傾向が分からなくては、作戦=学習計画が立ちません。
そして、この「敵を知り〜」のフレーズのうち「己を知れば」の部分は、「自分が今どのあたりの位置にいるか」を知ることです。つまり模試を受けること。R君の場合は青学志望なので、レベルの高いサピックスオープンでは十分に彼の実力と「志望校との距離」を測ることはできません。そこで、
・首都圏模試
・四谷大塚合格判定模試
を受けてもらいました。
結果は、首都圏模試の偏差値が67、四谷大塚の合判が55です。
「本当に青学受かるのかなあ」と自分で目指しておきながら自分自身の可能性に対して半信半疑RだったR君も、サポート役のお母さんも目の色が変わりました。
10月に入ってから、自分からどんどんサピックスのテキストや過去問の質問を持ってくるようになったR君。
さらに彼の自信を倍増されたイベントがありました。
年明け1月に入って受けた立教新座に受かったのです。立教新座はこれまで立教池袋と違って一段とオリジナル性の高い、難しめの問題が多かったのですが、最近ではオーソドックスな問題も増えてやや易化傾向にあります。つまり青学に問題も難易度も似通ってきているのです。
まるで、軍勢2万の今川義元を3千〜6千の軍勢で破った織田信長の「桶狭間の戦い」のような戦法で見事、合格を手にされたのでした。
なお、今回の受験で、別の「プロ家庭教師紹介会社」の社長さんから、「サピックスの下位クラスのお子さんで、法政中にどうしても受かりたいというご家庭があって、今担当している先生が苦戦されてるようです。どんな改善策がありますか」とセカンドオピニオンの依頼が来ました。聞いてみると、その先生が使われてたのは四谷大塚の「予習シリーズ」。残念ながら、下位クラスのお子さんで、サピックスの問題を見たことがない家庭教師の方が週1回から2回指導し、残り半年を切った段階(での相談だった)で予習シリーズを使っていても志望校には間に合いません。結果的にこのお子さんが法政中に受かることはありませんでした。
