ここ数年の指導の中で「これは優れものだ」と感じた参考書がいくつかあります。
まず国語ですが、坂本明美先生の「小学校6年分 漢字の基礎&応用問題 徹底ドリル」

漢字と語彙に関する参考書は色々ありますが、これは「6年になってしまったけど、相変わらず漢字と語彙がネック!」というお子さんにおすすめです。どちらかというと下位クラスのお子さん向けの本。
ただし、この本だけで漢字と語彙の勉強は完結しませんので、本書を中心に文英堂の「基礎ドリシリーズ」などの薄い参考書で補強すると良いでしょう。(しつこいですが、上位クラスのお子さんはもっとボリューミーなやつに挑戦していただいて大丈夫です)。
次に算数ですが、数学と算数の参考書出版の老舗、東京出版から「有名塾の算数分野別問題セット」(全3冊)というのが出ました。
これまでの難関校向けの問題集といえば、やはり東京出版の「チャレンジ演習」というのが出ていたのですが、難問をこれでもかとぶつけてくる手加減なしの問題集でした。今回の「分野別〜」全3冊は、少し解きやすい類題を導入として紹介してから本格的な上位校志望者向けの問題を並べる体裁となっていて、「チャレンジ演習は無理。だけどステップアップ演習(同社)だと、志望校を目指す上で物足りない」というレベルのお子さんにうってつけの内容になっています。また、各塾がメンツをかけて?看板講師に解説を書かせていますので、安心できる解説のクオリティです。



次に理科ですが、知識チェック系の参考書で素晴らしいのが出ました。ジーニアスという都内の塾が執筆した「ジャンプアップ理科1200」(かんき出版)です。

知識チェック系ではサピックスの「コアプラス理科」が定番になっているかもしれませんが、コアプラスはどんどん掲載情報が肥大化し、どちらかといえば上位校向けの知識チェック本へと変貌を遂げつつあります。その点、本書は、上位校向けの計算知識は最後の章に分けてまとめていたり、下位から真ん中のお子さんまで気軽に使えるよう配慮がされています。また、計算問題には漏れなく解説動画付きです。
理科で伸び悩んでいるお子さんにはぜひ手にとってほしい1冊です。
最後に社会ですが、「日本史通覧」(帝国書院)と「知識の総確認・公民編」(グノーブル)、「地図でよくわかる 都道府県大百科」(JTBパブリッシング)
をご紹介します。
まず、「日本史通覧」(帝国書院)ですが、これまで日本史の入試出題ネタは山川出版社の「詳説 日本史」や「図解 日本史図録」とされてきました。が、使い勝手の良さで言えば昨年出版された「日本史通覧」(帝国書院)の方がはるかに上です。文字も大きく、表の整理も親切で、ページの冒頭に単元ごとに学習効果を高めるような一題クイズも付されています。

次に、「知識の総確認・公民編」(グノーブル)ですが、グノーブルといえばサピックスの創業者が立ち上げた塾で、講師陣も辣腕の元サピックス講師が占める優良塾です。本書はコアプラス社会よりも網羅的でなおかつボリューム的にもすっきりとまとまっています。

最後に、「地図でよくわかる 都道府県大百科」(JTBパブリッシング)ですが、旅行会社傘下の出版社が作っただけあって各都道府県の魅力が豊富な写真を通じて余すことなく披露され、しかも読み手としてお子さんを対象に想定しているせいか、受験にも役に立つ統計ランキングやクイズがまとめられています。塾で渡される白黒の白地図や地名プリントに飽きてしまったお子さんや地理で今一つ結果が出ないお子さんには強くお勧めできます。

