【中学受験の勉強法・算数編】もっとも手薄になりがちな分野はどこか?

「算数がなかなかできずに6年になってしまいました」

そんな保護者の方の声を多く聞きます。

では、算数のどこらへんが弱いのか?

解き方を全然知らないから?計算が弱いから?

どちらも原因として大いにあり得ます。

が、それら克服するのはそれほど難しくはありません。

計算が弱ければ計算練習をすれば良いですし、解き方の知識が少なければとりあえず「四科のまとめ算数」や「ベストチェック算数」といった総ざらい本をやれば良いです。

それ以上に厄介な問題は何か?

それは「消去算」の処理です。

消去算は大手塾だと4年生で習います。

具体的には、

「バナナ✖️5+みかん✖️7=1340円
 バナナ✖️4+みかん✖️7=1240円

バナナとみかんのそれぞれの金額を求めなさい。」

というものです。

ところが、このやり方を6年生まで引きずってしまう子がゴマン(五万)といます。

しかし、このやり方の場合、

「バナナ5本と、バナナより20円高いみかん7個を合わせて買うと、1340円でした。それぞれの1個の金額を求めなさい」

といった問題になると、

バナナ✖️5+(バナナ+120)✖️7=1340円

といった感じで、「バナナ」と書く手間も数式の処理もどんどん増え、しかも未知数がさらに増えると、

バナナ✖️5+みかん✖️7+リンゴ✖️8といった具合に書く手間がさらに増えます。

「そんなの書き方を省略すればいいじゃん」という指摘もあるかもしれませんが、

バナナ✖️5+パイナップル✖️7=800円

みないな問題を略字にした場合、

バ5+パ7=800円

みたいになって途中で見分けがつかなくなりそうです。

そこで、消去算の場合、例えばバナナ1本を①円とおいて、
バナナ5本で1000円なら、

⑤=1000円

とし、①=1000÷5=200円と考えます。

もう一つの未知数であるミカンは、△の中に1と書いて表示し、処理する感じです。

この消去算をどの塾もしっかりと教えてくれません。

サピックスでもいつの間にか解答に載っている解法が、学年が上がるといつの間にかこの解き方になっていて日能研では、そもそもこの解法をちゃんと意識して解説を書いているのかどうか微妙な気がします。四谷大塚の予習シリーズでさえそうです。

文科省の指導要領には最近、小学生の算数の分野においても「文字式の処理」指導内容として入ってきていますが、学校でも塾でも十分な対応ができているとは言えません。

ちなみに、この「○やら△やらの中に数字を書き入れて未知数を使う消去算」をマスターすれば、どんな良いことがあるかというと、中学受験算数特有の「閃きやセンス」が大幅に必要とされなくなることです。つまり、算数の苦手な子の点数が大幅に改善することです。なぜなら、わからないものをどんどん未知数に置き換えて式を立てて行けば良いので。

そして、このテクニックが使えるようになると、苦手なお子さんが多い「過不算」や「差集め算」、「つるかめ算の複雑なバージョン」において中学受験独特の解法を完璧にマスター・応用できなくても対処することが可能になります。

6年になって算数でつまづいているお子さんは、ぜひ、「未知数を使った消去算の解き方を身につけているか」「使いこなせているか」を専門の指導者にチェクしてもらうと良いと思います。