その昔、海城高校を卒業した青年が、両親から医学部になかなか受からないことをなじられ逆上し、両親を金属バットで殺害した事件がありました。
日本を代表する医師・中井久夫氏は、ある著書の中でこの事件を考察し、「親というのものは、子どもの日頃の努力についつい、ねぎらいの言葉を忘れがちだ」というコメントを残しました。
この事件、実は、父親の浮気が原因で父親と母親が長期にわたって口をきかない状態だったようですが、その間、この青年が互いの伝言役を務めていたのでした。
それが、両親の関係の修復後、二人の矛先が一気に、医学部に受からない次男に向けられたのでした。
最近、成績表だけを見て子どもを詰める親が本当に増えています。多面的に子どもを観察し、子どもが多様性を持って成長できるよう後押ししたいものです。
