自分が卒業した高校は、卒業生の3割が東大に進学する高校でした。授業はとてもわかりやすく、そして、授業の理解度を測る定期考査とは別に、市販の参考書がテスト範囲の大学入試対策のテストもありました。まさに至れり尽せりでした。
その反面、学校から提供された参考書以外のものも使う生徒は、同級生達から「無駄なことやってんなー」と嘲笑されました。例えば、数学好きで高木貞治の解析概論を読んでいる生徒がいたのですが、アホ呼ばりされていました。その生徒は今は、高専の数学の教授をやっています。
さて、今回の東大の入試ですが、どの教科も最高に難しかったようです。
数学で言えば、「大学への数学」(東京出版)をやっていた方や有利だったのだとか。自分が在籍していた高校では、上位クラスの子はもっぱら青チャート(数研出版)をやっていて、「大学への数学」をやっているお子さんはやはり「そんなのやってもムダ」だとバカにされていました。
また、英語では最後に良問ながらかなりのレベルの高い小説の読解問題が出たそうです。
このことが意味することは何か?
既存の勉強に加えて、「一見遠回りに見える勉強も役に立つのだということではないでしょうか。
学校の定期テストの対策や予備校の復習のほかに、自分が挑戦してみたいテキストを使って数学に取り組む。
自分が読みたい洋書を紀伊国屋書店で探してみて挑戦する。
コンピューターの自動学習プログラミングの勉強会に参加してみる。
などなど、一見目先のテストに直結しないような「考える時間」が、真に大学側が求める学生の要件と結びついていくのかもしれません。
