【中学受験の勉強法】過去問はいつ始めればいいのか?そして何年分やればいいのか?

志望校の過去問はいつからやればいいのか?

例えば、塾歴という言葉を生み出した、ある大手ブランド塾では保護者会で「過去問は、まだやらないでください!」「社会の過去問は5年分で十分です」といったことを喧伝しているようです。

そして、各学校の過去問を集めた分厚い問題集を購入させて、7月から9月までは塾側の指定した、そのお子さんの志望校とは関係のない他の学校の過去問を解かせるやり方のようです。

ここでいくつか大きな疑問が生じます。

・10月に入っていざ志望校の過去問を解き始めて「これでは全然間に合わない。残りの準備期間では解けるようにならない。合格点に達しない」というのが判明したらどうするのか?

・夏休みも含めた10月までは、志望校の過去問を見ずに漫然と勉強すれば良いのか?

という疑問です。ちなみにこの塾は大手予備校に買収される前は、早め早めの志望校の過去問対策を推奨し、そのマネジメントもしていました。

こうした方針の結果、生徒数が開校依頼依頼初めて減少に転じ、志望校の過去問を早くから手厚く講座「N N特訓」を擁する早稲アカと掛け持ちする生徒が急増しているというのが現状です。

結論としては、まずは自分の志望校の過去問を見てみない限り、目的に合わせた勉強の方針は立ちません。上位校中高一貫校の生徒が足繁く通う鉄緑会が早くから大学入試の共通テストをとりあえず生徒に解かせてみるのが参考になります。その時に解けなくても良いのです。まずはどんな問題が出ているのか、目にすることが大切なのです。

というわけで、まずは夏休みに第一志望の学校の過去問を2年分くらいやってみると良いでしょう。その上で、勉強方針を「このままで行くのか、大幅に見直すのか」を考えなくてはなりません。また、学校の問題との相性も考える必要があるでしょう。

なお、「社会の過去問の検討は、直近の3年分〜5年分で良い」というのも根拠がありません。「出題トレンドが変わる」というのが上記の主張者の根拠のようですが、そんなの学校によって違います。エビデンスが貧弱です。

過去問を何年分やるかに関しては、「第一志望の過去問10年分を2回まわす」のを目標にしましょう。その結果(スコア)を「合格点にどれくらい足らないか」という観点から分析して、勉強法の反省と見直し、もしくは志望校の見直しをやれば良いと思います。