最近、お子さんをテストの成績だけで判断する親御さんが極端に増えています。
「子どもの成績が下がりました。なぜですか?」と。
「おいおい、ちょっと待てよ」と思います。
塾も使ってる参考書も、個別指導を変えるのも家庭教師も変えるのも、決めたのはお母さん(お父さん)じゃん。しかも2ヶ月おきに方針を変えている。塾のテストのテスト直前に沖縄旅行を決めたのもお母さん(お父さん)じゃん。なのにテストの責任は子どもだけ???
確かに子どもの出来不出来には個人差がありますが、子どもの成長と発達は、
・子ども自身の特性(X軸)
・保護者を含む対人的な関係(Y軸)
・どんな生育・学習環境にあるか(Z軸)
の3軸があたかも立体的に関わりあって影響し合い、子どもの人格と能力を形成して行きます。
そういった要素をすっ飛ばして、過去に受けたテストの結果を元に現在のお子さんを短絡的に断罪するのもどうなんだろうと考えてしまいます。
まず、テストの成績表には、
①何が間違えて何が正解したかの純粋な点数
②他の生徒さん達の成績との相対的な比較を測る偏差値
の2つの数値が記載されているはずです。
①は、お子さんのテストに関する絶対的な数値なので、「お子さん自身の変化(伸びているのか停滞しているのか)」の判断に使えます。
②は、他のお子さんとの相対的な比較に使えますので、お子さんが頑張っていても、他のお子さんがもっと頑張っていれば偏差値は下がるのです。
その意味で、「お子さん自身が頑張っているのか」「お子さんが他のお子さんよりも頑張っているのか」それとも「頑張ってないのか」を、具体的に把握し評価してから、お子さんへかける言葉なり、次のテストへの方策を考えなくてはなりません。
また「プラトー(高原)現象」と言って、確実に力はついているのテストの成績に反映されない時期というのは、お子さんの学習発達上必ず発生します。その時にお子さんを責めたり「家庭教師を変えようか」「塾を移ろうか」と言った性急な判断をすると、お子さんの健全な学習上の発達が行き詰まってしまうのです。
そういう時に出会うのがなぜか「お子さんが1日で激変します」的なことを謳う家庭教師会社だったり、「こんな問題は○○法で一発で解けます」と言ったフレーズを連呼するオンライン解説動画サービスだったり、近所の「子どもの有名中に受からせたのは、わ、た、し、のおかげ。どう? 私が教えてあげるわよ」と売り込んでくるママ友だったりします。
テストの結果という、素っ裸のfact(事実)に対してどう向き合い、どう判断し、どう行動するか。未来志向、問題解決思考で冷静に熟慮する必要があるのです。
